仕事

【体験談】希望の部署に配属されるためにやったこと

こんにちは(@t_kun_kamakiri)(^^)/

現在製造業の開発部署に就いて8年目となります。
開発部署といっても色々な仕事があるわけですが、僕の職歴を簡単に紹介します。

ざっくり職歴
  • 開発部署(2回異動)
  • 量産不具合対応(ヘルプ)
  • CAE解析←今年で4年目

流れは↓こんな感じ。

今開発部署の中でもCAE解析をしていますが、入社してからCAE解析をやりたいという思いで色々と自身で勉強を積み重ねてきました。

本記事を書こうと思ったのは、社内で希望部署に異動できたという体験話ができそうだからです。

本記事の内容
  • 希望部署に配属されるまでに自分が行った具体的な行動
  • 希望部署に配属されるきっかけ

希望は黙っていても、他人に頼っていてもなかなか実現しないというのが本記事を通してよくわかります。

こんな人が対象
  • 希望部署に配属されなかった新入社員
  • なかなか希望が通らなくて諦めている人1~3年目くらいの社員

「やりたいことも上司に伝えている」「希望部署も伝えている」「なんなら人事にも伝えている」・・・・「采配は人事が握っているから人事の心をつかんでいれば希望配属にいけるはず」など戦略を練っている人もいるでしょう。

本記事の大半が個人的な体験談になっているのですべての人に当てはまるわけではないですが、希望の配属先になるためにはあの手この手で行動をする必要があります。
希望部署に配属されなかった人が希望部署に配属されるにはどうしたら良いのかと悩んでいる方にとって何かしらのヒントになることを願います(‘ω’)

配属はどうやって決まるか

まずはどうのように部署が決まっているのか、個人的な見解を述べておこうと思います。日本の企業において新卒で企業に入ってまず数か月の企業研修を受けます。
その後人事から希望部署を聞かれる場合が多いです。

「あなたはどんなキャリアを歩みたいですか?」と・・・

当時、絶対希望部署に行くのやと意気込んで他の新入社員同期と比べてもかなり事細かにやりたいことをA4用紙3枚くらいにまとめて人事に提出しました。そして、面談でも人事に詳細に自分の意図を伝えました。

僕→「今までの物理の知識を活かして~の部署でこういったキャリアを歩みたいです。今後はこのような需要があり、自分の今まで学んだこととこれから身に付ける知識でこういったことを・・・あーだこーだ・・・」

でも研修期間の3か月が終わって配属された部署は全然違う製品の開発部署でした。
開発部署であるという意思は汲み取ってもらえたのかたまたまなのかわかりませんが、全然希望もしていない部署に配属されました。

そのときの気持ちは「ま~新人で何ができるかもわからないし、希望通りにいくわけがないか・・・・配属された部署で修行でもするか・・・」という感じでした。

後で冷静に振り返って新人の配属や、部署移動がどのような意図でなされているのかわかってきたように思います。他の同期の新人研修後の配属を見るとどのように人事が配属を決めているのか、だいたいこんな感じ・・・

  • 部署と学生時代の専門性が似ている
  • 部署の部長が選抜する可能性
  • 人事が適性を見て配属する可能性

大学時代の専門性が近くて部署希望も合致しており、部署からも新人を欲しいという要望があれば満場一致という形で希望が通ります。←これはわかりやすい。

あとの大半は「部署都合」で人員配置が決まってくると考えています。

ぼくの場合は3か月の新人研修が終わって各部署の部長に簡単な研修報告をする場がありました。あとあと話を聞くとその時の立ち振る舞いや、人事からの人物像の情報、学生時代の専門性などを聞いて部長が人を選択しているとのことみたいです。←そのように部長から聞きました。

ここまででわかる通り、部署配属は誰かが決めているということ。
勝手に機械的に決まるわけでもなく人事に相談したからと言って希望が通るわけではないという・・・・

誰が人員配置を決めていて、誰を口説けばよいのかを知る必要があるということです。
↑誰を口説くべきかは会社によって違うと思いますが、勝手に部署が決まったということはないというのは本質的なところです。

1回目の配属先では・・・

1回目の配属部署は・・・会社内でもかなりブラックでした(‘Д’)
他の人が残業をしていないのに、自分は新人の最初から残業時間が40時間・・・・つまり、上限いっぱいギリギリまで使って残業をしていました。
新人でなくなる2年目以降は70時間も普通にやっていました。

そのときに、「なるほど専門がある程度合致していて、この業務過多な部署でできるのは体育会系でやってきた自分しか無理だな(‘_’)」みたいな感じに思いましたね。

どうやらパワハラで病んでしまった新人も多いようで・・・
確かに他の部署と比べても上司がかなり威圧的だったと思います。

結局世の中の人事が「適正で決めている」と言うけれど、適正の概念なんて曖昧で実態はこんなもんだろと・・・

誰をほしいか・・・それを決める人が感覚で選んでいるにすぎない・・・

3回の部署異動・・・

新人で配属された部署から希望の部署(希望の仕事)に就けるまで3回部署異動しています。既に入社して3年が経っていました。

新入社員からそれでも気を落とさず結構意識高く活動していました。

ここからは、順を追って1~3回目までの部署異動の様子を書いておきます。

1回目の部署移動(配属わずか3ヶ月で)

1回目の部署異動は「人とのトレードでの部署移動」でした。
1つ目の部署は厳しいながらも慣れてきたのですが、配属3か月目で部署移動がされました。

理由は「今いる部署でやりたいことがある人がいる、その人とトレードという形で別の部署に異動する」とう僕にとって全くメリットがないトレードでした。

それを聞いて部長に対して
「どんな理由で部署異動決めてんねん!おら(っ’-‘)╮ =͟͟͞͞🔪ブォン- ( ノД`)アーヤメテ-」という感じで抗議したのですが。

結局、そんな願いも叶うことなく・・・・1つ目の部署は3か月ほどで異動となりました。

聞いてた通りの会社員生活を歩んでる感が漂います。。。(;´・ω・)

転職を考える

結局部署異動しましたが、まだ新人には変わりないので「またこの部署で修行でもするかー」って切り替えて、色々と頑張って仕事をしました。

ただ、自分の希望の仕事があまりできないな・・・

プログラミングを使ってセンシングを製品を組み込む、開発製品の物理的な解明のためにCAE解析をやりたい。

この2つを思いながら漠然とそのような仕事が就ける仕事を探し始めます。

「開発製品の物理的な解明のためにCAE解析」

興味がある!!!!
仕事を探すも・・・・第二新卒という形もあまりなく、学生時代の専門性でCAE解析をやっていた人、工学系の人、仕事でCAE解析を経験している人。。。。
など、この仕事に就くの無理だ!

CAE解析したいな~と思い転職先に解析部署を探すも、経験がないといけないという記載があり、かなり厳しいことだと分かった。そして、部署異動でCAE解析ができるともあまり思えませんでした。

自分のスキルは
「物理学科修士卒Fortranで数値計算シミュレーションやってました(‘ω’)ノ」

みたいな、ちょっとカスッてるようで違うような・・・・
「どうしようかな~(;´・ω・)」・・・と、ここで作戦を考えます。

別に仕事にする必要もない(趣味でいいや)

CAE解析を仕事にしたいのかというと、別に仕事がしたいわけではなくて単にやりたいだけっていう・・・
だからCAE解析も家でできるなら趣味でやればいいと思い立ちました。

  1. シミュレーションしたいだけだから仕事でなくてもいい→家でやるか
  2. 仮にCAE解析の仕事できたとしても勉強が必要→家でやるか
  3. 仮に転職するにしてもスキルが必要→家でやるか
  4. 発言権を得るために物理の勉強を極めるか→家でやるか

CAE解析を仕事にできるかどうかわかりませんが、知識を身に付けるべく家でやる以外の選択肢がありませんでした

別に転職を考えなくても、仕事がそれではなくても、自分で勉強して楽しかったら続くし楽しくなかったら続かないし、本当にやりたいと思うなら会社や誰かに頼らずに自分でできるんじゃないだろうか・・・・

そう思って転職活動もやめて、勉強したことがない「有限要素法」の書籍を買って読み始めます。また、学生時代の物理の勉強も開始し始めます。入社して2~3年目あたりで、興味ある分野に関してほぼ毎日勉強するような生活に変わっていきました。

本部長に認められる・・・

適当に好きなことを勉強していると本部長からも認められることがあります。

希望部署が通るのも転職活動が上手くいくのも大事なのは実績作り

上司からは僕の印象は物理と数学が得意で大学院まで物理をしていたというくらいの認識でした。

あるとき、上司から「これわかる?」と質問されます。
内容は↓こちらの内容です。

中心差分の4次精度テーラー展開の内容です。数値計算をやっている人なら難しくない内容でしたが、これを会社の誰に聞いてもわからなかったようです。他の部署にはCAE解析でシミュレーションをしている部署もあり、その優秀だと言われている人に聞いてもわからなかったようで。

・・・「ほ~」ってことで紙に書き書きしていく・・・。
大学院時代に数値計算をしていたので離散化手法はわかる・・・でもこの質問は見たことない・・・・
とりあえず書き書きしたら、出た!

ドヤ顔を内に秘めながら涼しい顔で上司に報告します。
「できましたよ(‘ω’)」と。

上司からは「すげーな」となりました。

上司とその上の本部長が仲が良く、これをきっかけに「あいつ、めっちゃ物理得意だよ」という認識を持ってくれました。それからたまに難しい数式やどう分析したら良いのかわからに問題も本部長直々に質問してくれるようになり、それには僕は全力で答えるというのが数回ありました
すごいという印象をここで植え付けさせることに成功しました。

実際にすごいのかどうかは不明ですが、本部長にハッタリをかまし続けました!
実際にすごいかどうかではなくて、いかにすごいとアピールするかだろうと(笑)

忙しい部署へのヘルプで部署異動

2回目の部署異動

2つ目の部署を2年ほど経験した後、2回目の部署異動の話が来ました。


今度は忙しそうな部署のヘルプという形での部署異動です。
名目上は部署異動ではなく、兼任という形での部署のヘルプです。

「あの部署忙しいからヘルプに行ってほしい・・・期間は4か月間」と言われまして、「仕方ないですね。オッケー(‘ω’)ノ」って言って別部署のヘルプのため現部署の業務はストップして仮異動のような形になりました。

この仮という形で部署のヘルプ・・・これは気を付けた方がいいですね。
理由を後で話しましょう!

部署異動が決まる(希望部署へ)

3回目の部署異動

3つ目の部署での期限の4か月という期間が終わり、そろそろ元の部署に戻れるかーという状況下で、ヘルプ先の上司から「あと2か月延長してほしい」ということを言われました。

そのときの気持ちは「は?ふざけんな、おら(っ’-‘)╮ =͟͟͞͞🔪ブォン- ( ノД`)アーヤメテ-」」という気持ちを押し殺しつつ、「なるほど、配属は誰かが決めている・・・はいはい言っていると絶対このまま引き込まれてしまう。。。」・・・そう思いました。
実際このようにヘルプに行った人で自分の意思を強く伝えきれずに、ヘルプに行ったっきりその後正式配属になりもう5年も経っているという人がいます。

希望通りいかなさそうだし、会社に期待するのはやめて家で楽しくやろーってことでちょこちょこ勉強していました(^^)
仕事ではなくて趣味でやっているからなんとストレスのないことか。

そんなこんな、会社の仕事はやりながらやりたいことは家ですると決めてからもう2年ほど経っていたある日、トイレに行こうと速足で歩いていると、

本部長から「おまえ・・・CAE解析やりたい?」

みたいな声掛けがありました・・・・。

会社内でもCAE解析を・・・そういう部署があるのは知っていたけど全く予想していなかった、そのお言葉・・・(‘Д’)

即答で「はい」と答えました。
「あ、そう!あとで詳しく話すわ・・・」と・・・・
(「はい、そうしてください。トイレに行くので・・・」そして、トイレに駆け込みました。)

そして晴れて自分の希望している部署に異動が決まりました\(^o^)/
その後どうなったのかは下記の記事にまとめています。

まとめ

部署を3回異動して、4つ目の部署で自分の希望通りの部署に異動できたわけですが、ポイントを振り返りたいと思います。

  1. やりたいことを自宅で勉強をしておく
  2. 本部長クラスに目を付けてもらう

自分から部署異動したいと強く願い出たわけでもなく、「CAE解析の仕事もできたらな~」と漠然と思い、仕事にしなくても自分で勉強したらいいんじゃないのかと思い立って2年くらいが経っていました。
転職活動するにしても希望部署への希望を出すにしても、それ相応の努力が目に見える形であれば思うようにいくものだなと感じました。

そして大事なのは部署への配属は誰が決めているのかを考えるということですね。

自分の例では、部署は本部長と部長がかなりの権限を握っているということがわかり、本部長にハッタリをかまし続けたわけですが。

ハッタリ癖はさらに続き、計算力学技術者試験の1級まで取っている人が部署で一人しかいなかったみたいで(専門外の業界なので仕方ないですが)、「2級と1級同時に受けてもいいですか?ドヤ(・ω・)」って顔で上司に言い、落ちたら調子乗ってるレッテルを貼られたくない一心で勉強をしたり・・・・

今後もハッタリは続く・・・

補足:配属は誰かが決めている

部署の異動願いを出しても、たいてい「残ってほしい、君がいてかなり助かっている」と言われてしまいます。その気持ちはうれしいけど、自分のやりたいことを優先するというのが大事ですね。
会社は自分のやりたいことをする場所ではないが、会社は既にビジネスモデルとして確立されているというのを理解しておく方が良いでしょう。
自分のやりたいことをやる場所ではないという建前をしつつ、その縛りで自分の人生を台無しにしている可能性もあるということは考えなければならないということです。

だから自分なんていなくも会社が回るのだから、好きなようにしても問題ないでしょう。

↑このようなことを言うと、こんな声が聞こえてきそうですね・・・

「やりたくないことを我慢している人のおかげであなたが好き勝手にできるのよ」

なんて。
ただ、やりたくないことをやっている仕事は生産性が悪く害があることも多いというのも事実です。本来はやりたくないことをやらないために効率化して、やりたいことを対価にかえるべきだと考えてます。
だからやりたくないことを我慢しているなら、やらないための仕組みや自動化を考えてやりたいことができる環境を作るように考えることが大切ですね。

やりたいことをやっている人の生産性はとても高くクリエイティブです。

配属先は~のように決められている・・・といった一般論はありません。
ただ誰かが人員配置を選択をしていることは間違いないということです。

補足:部署移動できない同僚

希望部署があるのに部署異動できない同僚と話ていて、「いちおう上司には伝えている」・・・という答えがかなり多いです。

でも、冷静に考えてほしい。

そもそも上司は部下に何がやりたいかを聞くもの!

そして、部下は何をやりたいと考えているか希望を言うもの!

つまり、全社員自分の希望を上司に伝えていることになります。
これが自分は希望を伝えているのに希望通りにならないという結末になっているだけということです。

自分だけ希望通りにいくわけがないという結論を出した後は、ちょっと人と違う行動を起こしてみる以外ないと・・・・だから

アクションをおこさないと(‘ω’)ノ

このように自身を鼓舞して、毎日コツコツ小さいことでも頑張ると心に決めれば、配属くらい希望通りになるし、ならなくても別の選択肢に繋がるというもの。

転職活動の場合を考えるとわかりやすいです。
全く知らない人に職務経歴書を書くときになんて書くでしょう?
「~がやりたいです!!!」では結構きついのはわかりますね(;´・ω・)

もし仮に部下が「~がやりたいから、今こんな勉強をしていて、ここまで習得して・・・・だから今の会社ならここでやれると考えています!」って熱弁されたら気迫でオッケ~って言ってしまいそうですよね。

ここまで言えるように下積みをコツコツと積んでいくことが大事かと思います。

希望部署を伝えたときの上司の回答として多いのが、「君の希望は上の者や人事にも伝えたけど後は上の者の判断に任せる・・・」というのがほどんどで、結局2年経っても希望部署にいけず・・・・これはあるあるであることは理解しているのに、期待している人がかなり多いのではないでしょうか。

自分が上司なら「君の希望通りにしよう(^^♪」ってなりますかね。
ならないでしょう。

とにかく準備をして、毎日少しずつ希望部署に行けるように、もしくは希望の仕事に転職できるように下積みをしていく・・・そうすれば上司からも「君を希望部署に紹介したい」って話になります。
上司が「君のその趣味、趣味で終わらせるのもったいない」と思うからですね。

となれば、今アクションを起こすしかない!

補足:メンバーシップ型雇用

今の日本はほとんど未経験なのに新人を雇い、ほぼ未経験なのに部署異動もするというのが一般的な雇用形態です。

これを「メンバーシップ型雇用」と言います。

これは良い面と悪い面の両方あると思います。全然知らなかった畑違いの仕事もできるし、
未経験でも育てて長い目で活躍できる人材を作り上げるというのが狙いです。
しかし、これは終身雇用、新人一括採用、年功序列がセットになってなされることです。
今後はジョブ型雇用・・・新人にも中途採用のようにスキルが高い人を取るようになるでしょう。

すぐに日本の雇用の在り方が変わるわけではないですが、徐々にジョブ型の雇用が主流になってくることでしょう。

ならばセルフジョブ型雇用をイメージして自宅でスキルを磨くのが良い(^^♪

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物理ブログを運営しています。大学で物理学を学び製造業でCAE解析しながら自宅で統計学PythonとDjangoの勉強中。計算力学 熱流体1級/固体2級。 名刺➡http://lit.link/kamakiri #Python #Django